女性の生きづらさを改善することが、男性を生きづらくすることとイコールではないと思う。

男性特有の生きづらさがあるのだとしたらそれを発信してもらわないと、女からしたら感知できないのでどうすることもできない。
性に関係なく、世の中の生きづらさをみんなで取り除いていければいいのに、と思っている。

女としての生きづらさ

子育てを「手伝うよ」と言われた時のちょっと悲しい気持ちはきっと伝えないと届かない。
「育児を手伝う」という言葉はおかしいのか~専業主婦目線で語る~
慣れ親しんだ名字を結婚で手放す寂しさ(自分の周りで観測できる範囲では、大した相談もなく、さもそれが当然のように結婚によって女性側が姓を変えいる)、
キャリアを考える上でいやでも想定に組み込まなければいけない育児や出産…
色々と男性の想像の及ばない悩みを抱えて、きっと世の中の女性たちは生きている。


子供を望んでいるけれど、仕事や趣味など他の色々なことと天秤にかけながら、悩みながら、人生を選択している。
例えば自分であれば、

  • エンジニアとしてのキャリアを積み上げていきたい気持ち
  • 最近ちょっと楽しくなり始めたダーツを妊娠・出産・育児中の長期間できなくなることへの迷い
  • それでもまだ見ぬ娘や息子に会いたい気持ち
  • その子達が障害なく健康で生まれてこなかった時にどうしようと悩む気持ち
  • そもそも不妊治療せず順調に妊娠・出産できるのか不安な気持ち

書き出せばキリがない。
それはちゃんと、伝えていかなければいけない。
未来の夫となる男性にもそうだし、同じように悩む女性が多数存在するであろう世間にもそう。

男性のいきづらさ

と同時に、きっと男性は男性で生きづらさを抱えていると思う。
男性が作り上げてきた日本社会において、「強い男性」でなければのし上がっていけない空気、そこに迎合できない男性、無理やり迎合している男性、そんな彼らの生きづらさは女の私からも感じ取ることができる。

そしてきっと、私からは感じ取ることはできない部分で思い悩んでいる男性がたくさんいるのだと思う。
感知できないのだからここに書くことはできないが、きっと内側に男性ならではの色々な悩みを抱えていることと思う。

性による生きづらさの改善

女性の生きづらさを改善していくことで、男性の生きづらさが助長されてはならない。
夢物語でしかないのかもしれないけれど、皆が生きやすい世の中になっていけたらいいと思う。

その実現はきっと楽な道のりではない。
女の自分とて、男性に迎合し「名誉男性」と化したほうがはるかに楽なのだ。
だがそれでは「生きづらさ」が改善するわけではない。

ジェンダー論についてはまだまだ勉強が足りないことが多いため、できることは限られていると思う。
でも、何もできないなんてことはないと思う。

まずは簡単なことから。身近なところから。
自分と、親しい人たちの小さな「生きづらさ」を確認し、取り除くことから始めたいと思った。