Aqua Timezの解散ライブ「last dance」のCDDVDブルーレイが発売された。
わたしは当日会場に行きしっかりと彼らの勇姿を見届けたが、発売日に購入したそのブルーレイを見て改めて素敵な瞬間に立ち会えたのだなと思った。

バンドの解散というものは悲しいものだ。
しかしその終わりを、メンバー自らが決めることができるというのはとても尊いことだと思う。
犯罪や不祥事などでなし崩し的に解散してしまうバンドが沢山のファンを悲しませてきたことを思うと、Aqua Timezの歩みに感謝し、メンバーの新しい門出をちゃんと受け止めることができたわたし達はとても幸せなのだ。

あの解散ライブの日、大好きなバンドが終わってしまうこと悲しむ者は沢山いた。
大好きなものがあった過去と、それがない未来を思いそれぞれが涙した。
だけどあの瞬間、今からすれば過去であるがあの時点での「今」を不幸だと思う人は、きっといなかったと思う。
Aqua Timezのファンとメンバーが、互いに感謝の気持ちで繋がっていたあの瞬間、間違いなくわたしは幸せだった。
because you are youという曲で「I love you, because you are you」と会場全体でシンガロングした。
しつこいくらいにリピートしたそのフレーズでも足りないくらい、Aqua Timezを愛する気持ちで満ちあふれた空間だった。
泣きながら、「この空間にいることができて本当によかった」と思ったのだ。

本音を言えば、解散なんてして欲しくない。
ずっとずっと活動していて欲しかった。
でも、もらったものが消えるわけじゃない。
辛かった中学時代や色々あった大学時代に、「決意の朝に」や「生きて」で救われた経験はなくならない。
きっとこれからの人生で壁にぶつかった時にも、そばで支えてくれる曲たちになるんだと思う。
だから悲しみよりも感謝が上回るし、彼ら自身が選択した彼らの新しい人生を応援したいと思うことができるのだ。

新しい彼らの歩みに幸あれ。淋しき我らに幸あれ。